2023年10月開講プロフェッサー講座 (33期)

NO.1  南極と北極の自然と観測の歴史

講師渡辺 興亜 (わたなべ おきつぐ)  国立極地研究所 名誉教授  
講座内容 南北両極域の自然、特に地球科学的分野(地理、気候、海洋、雪氷圏現象など)について詳しく解説します。また10世紀以降の探検史、科学分野の観測史および現在の主要な研究課題について多くの画像資料を用いて解説します。  両極域で過去数十年間に氷床深層までの堆積層試料(氷柱)が得られています。読み取られた過去の気候・環境情報から復元された地球環境(気候)変動の成果について解説します。

会場稲城市立iプラザ (大会議室)
曜日/時間第2土曜日 10:00~11:30
回数/受講料全6回 / 6,000円
定員/対象/単位25名 / どなたでも / 1単位
講師
プロフィール
1965年北大理学部、理学研究科修了。理学博士(名古屋大学)。名古屋大学理学部助手、科学技術庁雪害実験研究所研究室長、名古屋大学水圏科学研究所助教授を経て国立極地研究所教授。研究主幹、研究所長。国立大学法人総合科学研究所教授(併任)後、名誉教授。 日本南極地域観測隊第11,15,29,35次観測隊に参加、29,35次隊では観測隊長を務める。北極域、アジア高山地域(ヒマラヤ、天山、崑崙山脈など)での雪氷圏観測を30数年に亘って観測。南極では昭和基地南方300km地点に最初の内陸基地を建設。 1970年以降20数年間、内陸域で南極氷床の形成に関する観測、氷床深層掘削計画を実施、過去70万年に及ぶ地球の気候・環境変動の解明に務めた。北極スバールバル諸島に日本観測基地を建設した。 南極読本、北極読本、南極大陸大紀行など多数(編著、成山堂刊)